兼光淡水魚株式会社 直営養鰻場 提携養鰻場
【養殖魚:ニホンウナギ 学名 Anguilla japonica】
鰻の養殖は、主に12月~4月末に海から河川に遡上してくるシラスウナギ(体長:5.5cm~6.5cm、体重:約0.2g)
を採捕して種苗とし、池中で飼料を与えて約250g前後の成魚にまで育てて出荷します。
鰻は大変繊細な生き物で、外部の環境変化やストレス等の影響を受けやすいため、水質管理の行き届いた環境で育てることで、病気に強く健康な鰻が育ちます。
大切な水質管理として、養鰻池の水は、毎朝汚れを取り除き、新鮮な養鰻専用水道を注水しています。
また動水機(水車)を回すことで、養殖池への酸素供給を十分に行い、元気な鰻を育てます。
養殖池は良質な水を作るため、池の底を土にしています。農作物で多毛作を続けると土が弱るのと同様に、養殖池の土も休ませることが必要です。微生物やバクテリアが
住みやすい環境を作ることにより土の力を高め、自然の力で良質な水を作り出すことができます。
加温施設(ビニールハウス)は室内上屋と池からなり、上屋は鉄骨とビニール張りが一般的です。
池水の加温は重油ボイラーを使用し、池の底に敷いた全長約50mのアルミ管の中を、50~80℃の温水を流す間接加温方法です。
養魚用水は、矢作川水系の表流水が養鰻専用水道によって給水され、より自然に近い環境で鰻が養成されています。
池の水深は、1m~1.5mです。池には動水機(水車)を設置して、常に酸素供給のために流れを作っています。
産卵場所は、マリアナ海嶺のスルガ海山付近と言われています。産み落とされた卵は、一週間で孵化し、7~15mm位の葉形幼生レプトケファルスと呼ばれる仔魚になります。
仔魚は西へ流れる北赤道海流に乗ってフィリピン近海まで運ばれ、そこから北上する黒潮に乗って日本近海にたどり着き、沿岸に近づく過程で細長い形状に変態してシラスウナギとなります。
河川を遡上するシラスウナギを、特別採捕許可を得た人々が天然採捕し、養鰻業者が買い付けます。
現在の鰻の養殖では、ほとんどが配合飼料によるものです。主原料の魚粉は、主に南米チリ・ペルー沖で獲れる魚(アジの仲間)のブラウンミールです。
この配合飼料にフィードオイル(魚油)を約10%と水を添加し、専用の練り機で餅状に練り上げます。
原材料の区分 | 配合割合 | 原材料名 |
---|---|---|
動物質性飼料 | 74% | 魚粉 |
穀類 | 23% | アルファでん粉 |
その他 | 3% | 食塩、(飼料用酵母)、 (リン酸カルシウム)、 (炭酸カルシウム)、 (植物性ガム) |
マル中印 うなぎ用配合飼料 家康のE袋
うなぎ育成用配合飼料
中部飼料株式会社 愛知県知多市北浜町14番地6
20kg